2016年1月お稽古と継続的な自主練と目標の効能

みなさん、こんにちは。

12月6日は「人へのきせつけ」と「自分で着る」お稽古を開催しました。

今回は当日のお稽古で感動したり、びっくりしたことを書きたいと思います。

「自分できる」クラス
Aさんは今月が3回目となる参加。毎月お仕事のスケジュールを調整してなんとか毎月連続してお越しくださっているようです。
華会のお稽古には「資格は考えていないので、ゆっくりと学びたい」とのご要望がありました。

初回の10月は浴衣から入りましたが、覚えるのも体力的にも一杯いっぱいのご様子。お仕事も大変お忙しくお疲れのようでした。

2回目の11月。襦袢と着物をお稽古。帯までは難しそうでした。着物ももう1回お稽古しないと&次回帯に入るのは難しいかな?と思いつつ「無理するよりも、着実に、できることを、できるところまで、少しづつやった方が、最終的には、実はしっかりと、身に付きます。焦らずゆっくりやっていきましょう。」とお話ししました。最初のご希望を聞いていてよかった、と思いながら。

3回目の今月。着物まですらすらと、慣れた手つきで着ておられる。本当にびっくりしました。伺うと「復習が大事とのことだったので、せめて週1回位は、と、なんとか夜中でも、と復習していました」とのこと。努力の結晶が実って、とても感動しました。
こうした出来栄えでしたので、もちろん名古屋帯もお稽古しました。着物を一生懸命練習していらした成果が出ていて、呑み込みも良く、難しい帯結びの手つきも、なんとかついてきて、初めてにしては十分なお太鼓を結びあげることができました。
実は、このようにスムースにできてしまったお稽古の後は、家で復習すると、できないことの方が多かったりして落ち込むもの。でも、できないところを認識して、次回のお稽古に来られると、また、しっかりと身につきます。この自主練(華会では闇練と呼んでいます笑)を積むことで、確実に(間をあけても忘れにくい)着付けをマスターできるのです。Aさんにもそのようにお伝えして3回目のお稽古を終わりました。

ここまで読んだ着物へのハードルを感じている方は
「ただ「服」を着るだけのことが、どうしてこんなに大変なの?」
と、洋服と比べると、思うこともあると思います。
でも思い出してみてください。子供の時、洋服のボタンやジッパーは難しかった。脱ぎきも上手にはできなかったのでは?
小さい時からやっているから、できる、簡単に感じる、ということもあるのではないでしょうか。
和服も、もし小さい時から着ていれば、こうしたことを感じることもなかったかもしれません。

大変さを乗り越えても価値ある「和服」ならではの楽しい世界がありますので、ぜひチャレンジしてみてください♪

できたことを褒めた時に、Aさんが「できるようになってもすぐには見捨てないでくださいね」と何度かおっしゃったのが印象に残っています。私としてはできるようになってもお越し頂けたら嬉しいので「もちろん!」とお返事はするのですが、確かに、「着られるようになると、そんなに長くは通わなくなる」のが「着付け教室」かもしれません。「お稽古」ではなく、「お出かけする機会」が欲しくなる。
近いジャンルでいうと、お茶とは違うところだな〜と思います。お茶は奥が深くて、季節によってお点前自体も違うし(着物は着方自体は同じ)、お軸のあれこれ、和歌、歴史、お花、お道具、季節のことあれこれと、お茶をいただく、場を楽しむにあたり、最低限の知識として要求されるもの、覚えることが沢山ある。で、みなさんずーーっとお稽古に通われているように思います。

実は着物の世界も本当は覚えたら楽しいことは沢山あるし、長く一緒に楽しめる何かがあるはず。
私の師匠のところには、10年以上、生徒さんが通っています。生徒さんはもう十分なレベルのプロになったみなさんなのに。一言でいえばやっぱり先生(と旦那様。みんなが「お父さん」と呼ぶ、笑)のお人柄、魅力、だと思うのです。
師匠のように「慕われるサークル」として、「細くとも長く」活動を続けていけたらいいな、と思っています。

こうして書いていて、毎月、書籍など持ち寄って、お稽古しながら、お話ししていただくのもいいかな、なんて思いました。
あと、着ること、着せること、に集中しがちな私ですが、やはり、小話的な、知識もできる限り共有していくことも、大切だよな、と改めて思いました(いつもそう思って反省するのに、当日になると「まずは着れるようになってもらいたい。してあげたい」と思う一心で、お話しすることを忘れてしまう・・・気を付けていきますね♪)

「きせつけ」クラス
通訳・翻訳会社勤務のBさん。会社の講習として着付けのクラスがあるそうで、各全6回で、自装と他装のクラスがあり、他装は男の片挟みと貝の口、袴、振袖とだらり結びを学び、卒業試験がお稽古日翌日、ということでいらっしゃいました。たった6回でこれだけの内容をほぼ覚えておられること自体に本当に驚愕しました。試験は人間相手だそうですが、お稽古はボディで練習しました。お出かけや実際の人間相手の着付けにはまだまだ練習が必要とはいえ、外国人のお客様が着物体験を楽しむレベルとして、かつ、まだ習いたて、ということを考えれば、本当に充分なレベルでした。実際には着物のサイズがあわないとか、いろいろあるはずで、でも、そうしたことについては、また次のレベルのクラスが用意されているそうです。このすばらしい講座内容、構成と、Bさんの習得レベルの高さに、本当にびっくりしました。

この日のきせつけのお稽古では、数年華会のお稽古に通っていて、成人式の着付けのお手伝いもしてくれているCさんが参加していたので、「教えるのが一番の勉強・復習にもなる」「できるようになった人が教えあう」のが華会スタイル。久しぶりに「華会らしいお稽古」「華会でぷち講師になる」の復活です。Bさんの振袖着付けの指導はCさんにやって頂きました。結果、互いに、大いに刺激を受けたようです。切磋琢磨する姿はとても美しかったです♪

当日は息子が眠くてぐずっていましたが、皆さんが優しく受け入れてくださり、華会らしい、和やかな、しかし内容の濃い、充実したお稽古の1日となりました。

来年は1月31日(日)PM開催です。今年の出会いに感謝しつつ、来年、更に充実した良い一年にしていきたいと思っています。来年も引き続きどうぞ宜しくお願いいたします。

よいお年を。

written by oto

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