ベビーマッサージ

※以下はサークルのママ友たちで実施するにあたって参照させて頂くメモとしてhttp://yayoi.sakura.ne.jp/から引用し、追記編集などさせて頂いたものです。

ベビーマッサージは赤ちゃんと親のスキンシップであり、とても大切なコミュニケーションです

ベビーマッサージの効果(※)は奥が深く多岐にわたります。
ベビーマッサージの効果は、赤ちゃんの脳の発達を促したり、免疫力の向上精神のリラックス効果と言った赤ちゃん自身に与える影響の他、母親側にも赤ちゃんとのスキンシップによって、育児への自信に繋がり情緒の安定をもたらします。
愛情こもった温かい手で触れられて育った子どもは、情緒豊かで心身共に安定し成長すると言われています。
ベビーマッサージには、こうした赤ちゃんが健やかに育つという効果があるだけではなく、ママが育児において様々な気づきを得られるという効果も持ち合わせています。
ママが赤ちゃんに寄り添い、我が子の気持ちを感じ取ることで、信頼や絆を育むことができ、その結果、ママが育児に対する自信とゆとりを得られることもベビーマッサージの目的なのです。
(※)赤ちゃんとママへの効果の詳細は当ページ最下部で参照して下さい


ベビーマッサージを開始する月齢

  • 生後6週目以降なら大丈夫。オイルは塗らない「タッチ」であれば生後すぐでも大丈夫らしく、外国では出産直後にタッチをしてくれる病院もあるそうです。 赤ちゃんを軽くタッチすると、安心して、出生時に受けたトラウマが軽減するといわれています。
  • 未熟児で生まれた赤ちゃんや、障害を持って生まれた赤ちゃん、帝王切開で生まれた赤ちゃんなどは特にベビーマッサージをやってあげると効果的で、出生時のつらい記憶が軽減する効果があると言われています。
  • ハイハイする前までが理想的。(インストラクターさんが開催するクラスでも、ハイハイ前を目安にしているところが少なくありません。やはり、動きだすと、マッサージするのに一苦労ですよね。)しかし、取り組むにあたって、上記月齢はあくまで目安で、特に年齢制限はありません。動き出してしまうと大変ですが、大きくなってからもできるのが魅力です。いつも使用しているオイルを見ると、その時間だとわかる子供や、自分からせがむ子供までいるようです。
  • こうして親子のコミュニケーションをベビーマッサージという方法でとり続けられるのは、とても素敵なことだとは思いませんか?出生後すぐから始めたいとお考えであれば、出産前に、早ければ早いほどよいのではないでしょうか。

実施にあたって

使用オイル(オイルマッサージを希望する場合)

  • 摩擦による刺激から守るために肌にベビーマッサージオイルを塗りますが、塗りたくない場合は塗らなくても構いません。オイルは、100%天然成分から作られている純粋な植物オイルを用意しましょう(アロママッサージ用のベースオイルを。店頭でスタッフの方に相談されるといいでしょう)。赤ちゃんは指しゃぶりなどをするので食べても大丈夫な純粋な植物オイルが必要です。肌も敏感で全てを吸収します。添加物や石油系で作られたオイルを使用するのは危険で推奨できません。オイルを使用すれば滑りがよくなる分、肌への負担がなくなりスムーズに行えますが、使用しないのであれば、ソフトタッチでタッチセラピーを行うように、赤ちゃんをマッサージしてあげてください。

「オイルとパッチテスト」
パッチテストを必ず実施します。使いたいオイルを15〜20分、皮膚に置いて反応をみてみましょう。

  • パッチテストとは、薬品を身体に付けても大丈夫か、アレルギー等が出ないかを確認する為に、すぐに水洗いできるような腕などに一度塗布してみて反応をうかがう検査です。テストの結果、オイルが合わなかったり、使用が不安な方は、無理に使用せず、ソフトタッチで行いましょう。

実施する時間帯と頻度

  • 赤ちゃんは午前中のほうが機嫌のよいことが多いです。全身のベビーマッサージをするのなら、1日1回15分程度が目安。ただしこの所要時間はあくまで目安。赤ちゃんがぐずったりしたら、無理やり続けることはやめて様子をみてください。長すぎは赤ちゃんを疲れさせ逆効果ですので20分を限度としてください。
  • おむつ替えのついでや、部分的な軽いマッサージ程度であれば何度やってもかまわないです。赤ちゃんが気持ちよさそうにしている様子をよく観察して実施して下さい。
  • 赤ちゃんはお母さんと繋がっています。毎日続けることが理想ですが、続けていくうちに、やらなければという義務感が生まれてしまっては楽しさがなくなってしまいます。そんな何気ない気持ちも赤ちゃんには伝わってしまいますので、それでは意味がなくなってしまいます。無理する必要はまったくありません。
  • 我が子がベビーマッサージを欲している様子をみたら、「よしやってあげよう!」という気持ちになる一方、今日は自分が疲れているとか全身までは面倒だと思ったりしたら、部分的な軽いマッサージに切り替えたりするなど、色々工夫してみましょう。軽いマッサージでも気持ちは十分伝わり、気持ちよく感じてくれるはずです。

室内環境

  • マッサージは赤ちゃんを裸にして行いますので、部屋の設定温度は25ー26度が目安。
    • 夏は部屋を冷やしすぎないよう、なるべく外気との温度差がないように。冬は適度に部屋を温めて。扇風機やエアコンの風が直接当たらないように。
  • 部屋の明かりはあまり眩しくしないように、なるべく自然光の明るさに。
  • ベビーマッサージでは赤ちゃんだけではなく、ママもリラックスすることが大切です。緊張や不快感は赤ちゃんにも伝染してしまいます。できるだけママの心も軽やかにリラックスできるように環境や時間帯など工夫を。
    • そのために音楽を流す、お香やアロマをたくというのも効果的です。ほんのり香る程度のアロマオイルを使うのもよいでしょう(使用するお香やアロマは店頭スタッフの方などに必ず事前に相談を)。香りの強い香水は刺激がありすぎるのでやめておきましょう。
  • ベビーマッサージは基本的には赤ちゃんを全身裸にして行います。思わず気持ちがよくて、おしっこやウンチをしてしまう赤ちゃんもいます。 そんな時、大判タオルや厚手のおむつかえシートがあればあわてずにすみますので、万が一に備え用意しておくと良いでしょう。

ママの準備

  • 赤ちゃんはもちろん、ママもリラックスして望みましょう。ママの緊張は赤ちゃんにも移ってしまうんです。歌を歌いながら、また話しかけながら、赤ちゃんとお母さんが楽しんでコミュニケーションをとることはとても大切です。無言でベビーマッサージをすることは絶対に避けて下さい。
  • ママのツメは短く切っておきましょう。 赤ちゃんにあたったら痛いですし、清潔を保ちましょう。指輪などのアクセサリーや時計もはずしておいてください。

最後に、繰り返しになりますが、無言でのベビーマッサージは避けて下さい。ついついベビーマッサージをすることに必死になり無言になりがち。ベビーマッサージは赤ちゃんと母親との大切なスキンシップであり、お互いが楽しい時間をすごすため、親子ともどもリラックスする心の準備が何より大切です。準備が整ったら開始してみましょう。

さあ実施してみよう!
「これから始めますよ」と赤ちゃんを上から軽くタッチして、唱えてみましょう。全神経を集中させて、ゆっくりと優しく語りかけましょう。さあ、赤ちゃんとママにとっての至福の時間のはじまりです。

  • ベビーマッサージのやり方はからだの各部位でわかれています。体の前側〜(脚、足と足首、お腹、首、胸、肩、腕、手、頭、顔、体の前側全体)、体の後ろ側〜(背中、お尻、脚、首、肩、頭、体の後ろ側全体)を軽いタッチで柔らかくマッサージしていきます。それぞれに効能があるので、赤ちゃんの今日の調子をみて行います。
  • 時間は大体15分くらいで終了です。タッチの仕方などは、その赤ちゃんによると思うので毎日続けていくうちに何となく何をどうしたら気持ちよさそうか、分かってくるはずです。また、赤ちゃんマッサージのやり方としては、時間の長さが大切なのではなくて濃さが大切だと思います。何となくの流れ作業になったりしたら危険です。赤ちゃんがぐずったら終了し、その日のその子の体調に合わせ臨機応変に対応し、楽しい時間を過ごしましょう。

ベビーマッサージを行う際のコツや注意点(まとめ)
それぞれ、効果を挙げるためには、大事な部分ですので、実践する上で、やり方や方法には気をつけて下さい。

  • 基本1日1回15分程度:回数の制限は特にありません。1日1回はあくまでも目安。もし2回やりたいのなら赤ちゃんの疲れ具合をみて行っても構いません。
  • 使うオイルはたっぷりと:手が乾いてきて滑りが悪くなったら赤ちゃんの肌に負担をかけてしまうので、その都度オイルを手にとりましょう。その際には必ず手をこすり合わせ、人肌程度にあたためてからべビーマッサージを再開しましょう。
  • スタートはソフトタッチで:最初は弱めの力で始めましょう。様子を見ながら、赤ちゃんの心地よい力加減を見つけてあげましょう。
  • 心地良いスピードで:声をかけたり、歌を歌ってあげながらできるペースで、赤ちゃんの様子を見ながら、心地よいスピードを見つけてあげましょう。
  • 愛情をたっぷり注ぎ込みましょう:肌と肌とを触れ合うことによって、赤ちゃんに必要な心と体の栄養をたっぷり与えてあげる事が大事です。たっぷり栄養を与えられた赤ちゃんに考えていた以上の効果(※)が現れてびっくりするはずです。 (やり方次第で効果の出方も変わってきますので、実は思っていた以上に奥が深いんですよ。)
  • 無言は禁物:ついついベビーマッサージをすることに必死になり、無言で声をかけることを忘れがちに。 赤ちゃんに声をかけたり、アイコンタクトをとったりすることがとても重要です。声をかけるのが苦手なら歌を歌いながら行ってみましょう。
  • 無理強いは禁物:赤ちゃんの調子が悪かったり、ぐずり出した時は中止しましょう。ベビーマッサージを無理に行うのは逆効果です。

ベビーマッサージの効果※

  • 内臓機能の向上
    • 便秘の解消
    • 夜泣きの解消
  • 免疫力の向上
  • 発達の促進
    • 脳の発達
    • 身体の発達
  • 親子の強い絆づくり
  • 親の育児への自信とゆとり
  • 産後ママの精神・ホルモンバランス安定
  • 母子のバーストラウマを癒す

etc

  • 「赤ちゃんの内蔵機能が高まる効果」

ベビーマッサージをすることによって「内蔵機能が高まる」効果が期待できます。 心地よい皮膚への刺激が赤ちゃんの内蔵の発達を助けてくれるんですね。
皮膚と内臓は密接に関係しています。自立神経、脊髄、脳の中枢へ伝わり、内臓の働きを活性化してくれます。 そして、消化機能が高まり、赤ちゃんのお腹の不快感、ガスが解消されます。下痢や便秘の解消にも効果があります。
また、ベビーマッサージによって循環器系の発達が促されるため血行がよくなり、栄養がからだの隅々まで行き渡り、リラックスして、筋肉の緊張がとれ自然に呼吸が深くなります。これは呼吸器の働きが良くなり、呼吸が安定するからです。
呼吸が安定することによって、赤ちゃんの眠りは深くなり長時間ぐっすり眠れるようになります。
赤ちゃんの夜泣きにほとんどのママが悩まされていますよね。 夜泣きの原因について、胃腸の不快感、ガスが溜まる、日中の外界からの刺激が原因と言われる他にも、誕生時のバーストラウマにも原因があるのではないか、などと言われていますが、各国で研究されているものの、未だに解明されていません。
原因が分からずじまいの夜泣きですが、ベビーマッサージをすることによって、赤ちゃんがの夜泣きが軽減、解消され、ぐっすり眠ってくれるなんて、まさに夢のような話しですね。

  • 「赤ちゃんの免疫力向上の効果」

ベビーマッサージは循環器系の発達を促します。これによって血行がよくなり、筋肉の緊張がほぐれリラックスできます。リラックスすることによって抵抗力がつき、リンパ系に働きかけ 免疫力が高まるのです。こうして赤ちゃんの「免疫力が強くなり丈夫な子に育つ」ための土壌が出来上がります。
最近、足の冷たい赤ちゃんが多いと聞きます。赤ちゃんマッサージをしてあげると足もポカポカしてきます。大人でもマッサージしてると即座に温まるので共通していますよね。体がじわじわと温まると確かに緊張していた筋肉が緩み、心地よくなってきます。この循環が免疫力を強めてくれているのです。
産後、まだ外出ができずにいる赤ちゃんとママには、心と体を育てるベビーマッサージがおすすめです。 ずっとお家にいて赤ちゃんの世話をしているママはストレスが溜まってしまいがちですが、これを行う事で、母親もリラックスしますし、子供も、外出する頃に免疫力が少しでもつきますので、まさしく一石二鳥です。

  • 「赤ちゃんの脳と運動神経の発達を促す効果」

赤ちゃんの運動能力は脳を含む神経系と神経組織の成長具合によって決まります。脳を含む神経が発達することで、他の器官も成長していきます。
ベビーマッサージは自律神経系や末梢神経を刺激します。そして脳に働きかけます。 脳神経へ刺激が伝わり、寝返り、お座り、たっちなどの発達も促してくれます。
沢山の刺激を与えて、反応できるようにしてあげましょう。時にはリラックスさせるだけではなく、優しい刺激を与えてあげましょう。実際にやってみる場合には、軽くくすぐったり、優しく、でも普通より少しだけ強めに押したりしながらだと効果があがります。

  • 「赤ちゃんの対人能力や社会性を向上させ、心と体を育てる効果」

肌と肌との触れ合いであるベビーマッサージは、子宮の中からこの世に生まれてきた赤ちゃんにとって、とても気持ちの良いものです。誕生時のママとのスキンシップは赤ちゃんにとって、心と体を育てる最高のコミュニケーションになります。
ベビーマッサージをすることによって、機嫌の悪い子どもを落ち着かせたり、気持ちを和らげたりすることができます。そして肌と肌との触れ合いはエンドルフィン(ホルモンの一種)の放出を刺激し、赤ちゃんは満足感でいっぱいになり幸せな気持ちに満ちあふれます。
この親子の絆を赤ちゃんは本能のまま受け入れます。親子の間に確かな信頼関係が築かれていき、この関係が子供を健やかに成長させていくのです。
家庭でよく抱かれる子どもは、ママ以外の人、保育園の保母さんとも仲良くなるのが早いと言われています。こうして仲良くなることに成功すると、子供は新しい環境に適応する能力を自然に身につけていくようになるようです。
親子の間に確かな信頼関係をもてた子どもは、人との関わり方を本能のまま理解し、人生においても優れた対人能力や社会性を自然に身につけられるようになるなんて素敵なことですよね。
こうして見てみると、親子のスキンシップは、人との関わり方にまで発展してしまうのですね。たかがベビーマッサージ、と思われるかもしれませんが、今後の育児を考えると何だか早く始めるに越したことがなさそうです。

リラックスした状態で静かに語りかけながら行うとママも和やかな気持ちになってきます。忙しい毎日とは別の、赤ちゃんとママ二人きりの空間です。静かで穏やかな時間が流れ出します。
そしてまもなくすると、赤ちゃんだけでなく、ママも呼吸が整い、リラックスしてからだの血行が良くなってきます。血行がよくなることで、代謝があがり、体内の毒素や老廃物も排出され、体調が良くなってきます。デトックス効果がベビーマッサージで味わえるのです。
赤ちゃんのからだにオイルを塗る時、腕を広げる時、ママの腕も胸も一緒に広がるので血液循環が良くなり同じような効果がママのからだに見られます。
また、皮膚の接触はママの体内に母乳の分泌を促し、子宮の収縮を促すオキシトシンというホルモンを分泌させます。そのホルモンの分泌が産後の回復や精神の安定をもたらしてくれます。

毎日ベビーマッサージをして赤ちゃんに触れていると、赤ちゃんの体調の変化や成長に気づきやすくなります。「あれ、いつもとちょっと違うけれどどうしたのだろう」「この前より肉付きがよくなってきたな」などが分かるようになります。
要求が満たされた赤ちゃんは機嫌がよくなり、よく笑いかけるようになります。その笑顔にママは喜びを感じることでしょう。そしてママにも満足感が沸き、さらに母性も高まっていきます。
お互いのスキンシップを通じて、肌に触れなければ見過ごしてしまいそうな、ほんの些細なことに気づくことができ、我が子の成長を直接把握することができます。また、定期的に続けていけば、赤ちゃんが何を要求しているのか素早く察知し、要求に応えることも難なくできるようになるでしょう。我が子の内面にある性格や性質に気づき、正確に感じとれるようにもなります。
こうして我が子を様々な面から見ることができるようになると、最初に慌てふためいていた育児に少しづつ余裕が生まれていきます。 このようにベビーマッサージは、ママの育児ノイローゼの解消や不安だらけの育児にも自信をつけてくれるのです。

  • 「ママと赤ちゃんのバーストラウマ(出産時心的外傷)を癒す効果」

バーストラウマとは赤ちゃんが「ママのお腹の中にいる間のトラウマ」「お産の時のトラウマ」「生まれてからのトラウマ」と3つに分けられます。
このようなストレスを受けてしまった分、沢山肌に触れて赤ちゃんとコミュニケーションをとることが必要で、少しでもバーストラウマを癒やしてあげることが重要です。
ベビーマッサージは、バーストラウマを癒す効果もあるので、赤ちゃんの乏しかった表情は豊かな表情に変わっていくはずです。
逆に出産がトラウマとなってしまうママも多く、困難な出産であればあるほど、お互いトラウマとなってしまいますよね。赤ちゃんとママのバーストラウマを癒やすことができるものとしてベビーマッサージは大変注目されています。
ママも肌と肌とを触れ合うコミュニケーションをしている間、いっぱいの愛情に包まれ癒やされますよね。赤ちゃんもママもお互いがなくてはならない存在だと感じ、強い絆で結ばれていることを再認識するのではないでしょうか。

参考サイト