着物で気兼ねなく通勤できる日は来るのか

☆携帯版でご覧の方へ:文中の青字は「リンクページ有り」のサインです☆[PC版の方が色味があり、カテゴリーが見やすい作りになっています。]

みなさん こんにちは。
外にいると干上がってしまいそうな暑さですね。(実際、うちの洗濯物はすぐに干上がり、パリパリになっていましたぁ〜)<7月26日(日)お稽古を開催しました>
今回は「きせつけ」のお稽古に2名の方がご参加くださいました。
お稽古内容はこの季節が最もふさわしい「女性の浴衣着付け」でした。
今回のお二人は少〜し「きせつけ」お稽古の経験のある方々だったので、補正が非常に大事なこと、体型にあわせタオルの折り方や当て方が変わること、など、ベース作りを丁寧に指導する、内容はかなりプロ目線のお稽古に。
受講されたお二人とも、将来はきせつけのお仕事につくくらいの真剣さ。
帯結びも3種類覚えていただき、帯の種類や年齢にあわせた着付けをしていただけそうです。
そんな真面目なお稽古が終わって、ご挨拶しようか、という際に「あ〜やっぱり楽しいっ!」と感嘆の声をいただいたのが、本当にうれしかったです。
自分で着れなくても「きせつけ」のお稽古に参加は可能ですので、着物が好きな方、ご興味ある方、ぜひ「きせつけ」クラスにも足をお運びください。
次回は9月6日(日) @東京都大田区下丸子で開催します☆

<お稽古前日の7月25日(土)は勉強会へ参加>
もっと見識を積もうと思い、久しぶりに浴衣を着て25日夕方はイオリスク@人形町におじゃまし「男のきもの研究会」総集編(私なりの参加した解釈=「(男の)着物について色んな角度から語る会 総集編」)に初参加させていただきました。(ご参考:着用して行った右写真の浴衣は竺仙で、帯は絹の半巾で、結びは割り角出しにしました)

[お話しの内容]
会の主催者様は大変入念なプレゼンのご準備をされており、有意義なお話しをいただき、それを踏まえた意見交換するひと時でした。(以下私なりの、会で出た意見の要約)

  • 着物が日常着として着られなくなってきた、そもそものきっかけは第二次大戦が大きな節目(きっかけ)だが、普段着られなくなっている現状について語られる際、この事実にきちんと言及して語られることは少ない。
  • 経済産業省で和装振興研究会が開催されており、着物を着て出勤する「きものの日の制定」など検討されているが(詳細は公開されている全5回の結果、当リンク先の報告書をご参照ください)、「きものの日」などみみっちいこと言っていないで、普通にいつでも着物で出勤をクールビズのように推奨して欲しい
    • 着物もそもそも衣類=日常着なんだから着て出勤してもいいハズだが、やはり「趣味を持ち込むな」的な視線がありそう。いまのままではいくら着たくても着ては出勤しずらい。結局、着られるのは趣味の範囲(休日の時間を駆使して、自ら機会を作る、探すしかない。“特別な存在” )になってしまう。
  • 終戦時に「天皇参賀は“洋服で”」と規程して洋服の普及を促したなら、その規程を撤廃して、着物にしたら?いまでもこの制約で参賀天皇一家が着物を着れないのはおかしいでしょ。
  • 本気でやるつもりなら、文部科学省と横の連携をして進めていくべき。学校現場教育への導入も「やることを決めるだけ」の投げやり・お任せ制度で、国としての統一したカリキュラムがないから、一向に基礎力が育たない・定着しない。

etc。今年の春から毎月1回開催されていたそうですが、9月からはまたテーマを変えてやはり月1回のペース(基本第2土曜日16:00-18:00)で開催されるそうです。私も日程の都合があえば是非また参加させていただきたいと思っています。

[参加者の素敵な浴衣姿]
当日は偶然、隅田川の花火大会と同日だったこともあり、道中も浴衣姿のカップルなど電車やホームで沢山お見かけしました。

会の参加者もほとんど浴衣姿。そして会場にも素敵な男着物関係の反物や小物が展示されていました。
↓店内トルソー↓
 

私の持論はやっぱり「もちろんお店に飾ってあったり、雑誌掲載のものは素敵だけれど、それより、生の姿の方が、何倍もリアリティがあって参考になる&おしゃれ(男女問わず)!」です。

これまでは遠慮してやってこなかったのですが、やはり「素敵だったのよ〜」と後で着物好きの友人たちにお茶を飲みながらお話ししても、聞いている方は「?」。
やはり「百聞は一見にしかず」。
これからもっと、こういう機会など活用して「写真として残させていただきたい」と思っています。

今回は特に、普段、男性の着物姿を沢山拝見できる機会がないので、勇気を振り絞り、なんとか参加者の方のご協力をいただき、お姿の写真を撮らせていただきました!
7-8月の男性の浴衣コーデでご覧ください!

[参加者からご紹介いただいたお店2つ]
上記お写真を撮るきっかけで、少し参加者の方とお話しさせていただいただけで2店、素敵なお店をご紹介いただきました。

  • 丸屋@品川  今年の4月末に華会主催のランチ会の参加者からもおすすめ紹介いただいた履物専門店。今回も紹介いただきました。右写真は履いているのを脱いで見せてくださいました男性の雪駄です。(実は私も、手持ちの着物に合わせやすいのか、自宅に出番の多いオレンジの草履があります。もうボロボロで、過去、デパートや呉服店で探していたのですが出会えずにいました。「きっとココにならあるハズ」という気がしていますす。)

  • 張福@押上 手ぬぐいを半巾帯に仕立てて下さるそうです。お仕立て上がりの品もありますが、手ぬぐいを選んでオーダーメイドが可能だそうです。魅力的ですね☆

今回は初参加だったので、少し遠慮しまして、主にお店のお品を拝見するだけで、あまり参加者の方とお話ししませんでしたが、次回参加の際には、参加者の皆様にお声をかけて、色んなお話しを伺えたらな、と、いまから楽しみにしています。