人それぞれにあった「学習スタイル」で♪

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サークルの活動の一環としてのお稽古ごとなので、
気軽に楽しく♪ 何より実践☆
が華会のスタイル
で、10年間、試行錯誤しながらお教室やイベントをやってきました。

活動を継続する中で、着物のことだけでなく、いろんな勉強しますが、一見関係ない、ジャンルが違うことを学んでいたつもりが、ひょんなところで、つながってくるようになってきました。学びは地道に、なるべく幅広く。それが最近、少し芽になってきたのかもしれません。
どんなことでも、いつか役に立つ時が来る。
学ぶほどに、色んなことが、繋がっていく、。
みなさんが学んでいる、あるいはこれから学ぶ「着付け」や「着物」の世界も、いつか、そんな気づきや、広がり、つながりのある、知識・経験の一部になれば、嬉しいです。


ここではちょっと毛色をかえて?ちょっとアカデミックに、「人の学習スタイル」について、シェアしてみようと思います。(ちょっとづつ書き直していきます、ひとまずざっくり。。)

もしもこの内容を読まれて、自分はこんな風に キモノを覚えていこう、など気づきがあれば、とっても嬉しいです。

学習にまつわる2つのモデルをご紹介します。
(1)Kolb Learning Styles Inventory(Kolbの経験学習モデル) 

(2)Situational Leadership(状況対応型リーダーシップ):提唱者ポール・ハーシー、ケン・ブランチャード博士(Hersey & Blanchard)

(1)Kolbの経験学習モデル: Kolb Learning Styles Inventory

  • 1.具体的経験⇒ 2.観察と振り返り⇒ 3.抽象的概念化⇒ 4.積極的な実践

以上4つのタイプうち、隣同士の流れで、どれが自分にあっていますか?学習しやすいですか?
自分が突出している能力(タイプAとする)に合わせた勉強をしながら、Aの左にあるスタイル(Bとする。1の人は4のタイプ)の能力から身につけ、最終的に4つのタイプの学習能力をバランスよく習得し、サイクルを回すことで、成熟した学習者になれる、というもの。

  • 自分のスタイルAを認識し、それに適した学習方法(A&B)を行うのが、始めのうちは学びやすく、効果的である。というもの。

逆に指導者にとっては、学習者の学習スタイルを認識することで、効率よく才能を引き出す指導の仕方を見出すためのツールや、自分と相性の良い同僚や上司を見つけるためのツールとしても使える。

    • 意識して指導に努めます、ハイ!

隣の能力を伸ばすためのヒント
たとえば、その領域に熟達した仲間(Aでない仲間)を見つけて刺激をもらうか、自分の左隣(B)の能力を深めることで自然に次に進める、など。

学習の動機と好みの先生のタイプ

  • 4⇒1はProduct型:このタイプの学習者は、何か形になるものを作るということが学習の動機。何か目に見えるものを作り上げながら学んでいく。作り上げる作業を支援してくれる先生を好む。
    • 即実践・体感して、つかんでいって下さい♪一緒に寄り添ってサポートしますネ!
  • 1⇒2 Question型:このタイプの学習者は、ある問題を解決することに全力をつくし、問題解決や、問いを続けることを通じて学んでいく。様々な問いを投げかけてくれる先生を好む。
    • できない、着られない、疑問をどんどん遠慮なく質問してくださいネ♪こちらもできる限りの確認・問いを投げていきますネ!
  • 2⇒3 Equilibrium型:このタイプの学習者は、データや統計、事実などを集めながら法則やルールを見つけ出すことで学んでいく。数字やチャート、データなど比較を好み、その道のマスターを目指し、多くの知識や情報を提供してくれる先生を好む。
    • 自分の体験、周りの参加者を観察しながらポイントをつかんでいって下さい♪上手に着られるポイント、裏づけ情報をどんどん提供していきますヨ!
  • 3⇒4 Heart型:学習していることとが、自分の人生にどういう影響を与えるか、どういう意味があるのか、好奇心や情熱が学習動機。先生とのパーソナルな交流を好み、学習のゴールや目的を示してくれるような先生を好む。
    • 着られるようになったら色々お出かけしてみてください。着物の楽しさ、奥深さ、自分で着ること、人に着せること、いろんな方面の情報をお伝えしていきますね!

(2)Situational Leadership(状況対応型リーダーシップ):提唱者ポール・ハーシー、ケン・ブランチャード博士(Hersey & Blanchard)
部下の成熟度に合わせて管理者のリーダーシップ・スタイルを変化させ組織でリーダシップを発揮するアプローチ。
以下、部下を「学習者」、職務や仕事を「着付」、リーダーを「講師」と置き換えて読むと?? ほか、お子さんとの接し方の参考にもなるかも?

部下の成熟度は心理的(コミットメント、達成意欲、自信)、職務的(知識、スキル、経験)レディネスにより構成され、成熟度は以下の4つのレベルがあります。

  • D1:意欲満々な初心者:低い技能と高い意欲(目標や仕事に対する関心や意気込みはあるが、技術や経験に欠けている)
  • D2:期待外れに遭遇した学習者:低〜ある程度の技能と低い意欲(目標や仕事に関してある程度の技能は身につけているが、期待はずれによる不満や落胆を感じていることがしばしばある)
  • D3:技能がありながら自信を欠く貢献者:中〜高い技能と変化する意欲(目標や仕事に関してはかなりの技能を身につけているが、自信のほどが今一つなため、意欲に影響が出ることがある)
  • D4:自立した達成者:高い技能と高い意欲(目標や仕事をマスターし、熱心で意気込みがあり、自信に満ちている)

上記各レベルに必要なリーダーシッスタイルは以下の通り。

  • S1:指示型スタイル(指示的行動が高く、支援的行動が低い)
    • D1の部下の役割や仕事を明確にし、手厚く管理する。意思決定はリーダーが行うため、一方方向コミュニケーションになりがち。
  • S2:コーチ型スタイル(指示的行動が高く、支援的行動も高い)
    • D2の部下の役割や仕事を明確にするが、部下からアイディアや提案を受け入れる。意思決定はリーダーが行うが、双方向コミュニケーションをとる。
  • S3:支援型スタイル(指示的行動が低く、支援的行動が高い)
    • D3の部下に日常業務の処理は任せる。意思決定に関与するが、部下に権限を渡す。
  • S4:委任型スタイル(指示的行動が低く、支援的行動も低い)
    • D4の部下に仕事を全面的に委任するが、リーダーは意思決定や問題解決に関与する。

状況対応型リーダーシッププロセスは

  • 部下の仕事の概要を観察する
  • 部下のレディネスを把握し、評価する(D1−4)
  • リーダーシップ・スタイルを認識し、決める(S1−4)
  • 部下と状況に関して協議し、協同で計画を作成する
  • フォローアップ活動

過去のお稽古の経験からも言えることですが、参加者によって、同じ教え方でもその場ですっとできる人、なかなか難しい人がいます。理由はいくつもあります。過去に着物を着たり見たりした経験がある人・ない人。それから、持っている物の違いや、本人にとって扱いにくい物であるために手間取っているだけの場合もかなりあります。自分が不器用だって認識している人がいますが、あわてず、楽しめれば、心配することはありません。
私たち主宰者もタイプが違う、参加者もタイプが違う、それを意識しながら、言い方・見せ方・伝え方・指導レベルを変えて、時間配分を考えて、お稽古していく必要がある、と華会では考えています。実はだからこそ、華会では講師・主宰者が「数名」体制でやっているというのもあるんです。私たちもタイプが違う、だからこそなるべくバランスよく指導・主宰できる「サークル」を作っていきたいと思っています。
華会には、着られるようになった生徒さん・参加者同士が、積極的にアシスタント・アドバイスしあう、自然とそんな雰囲気があります。それが「わきあいあい」とした華会の特徴でもあり、また、タイプの違う仲間同士でも、みんなが楽しめる雰囲気を、生んでいるのかな。
華会の「グループレッスン」は、「色々な人が一緒に学ぶことで、いろんな疑問質問が出て、それをシェアし、お互いに教えあったりして身につけていく」、「知識・成功体験をシェアできる」場です。つまり、タイプが違う者同士が集まってお稽古する=互いの存在が刺激・模範になり、参加を通じて、「成熟した学習者」に近づけちゃう!?!

そして

  • スペシャリスト ←(対義語)→ ジェネラリスト
  • プロフェッショナル ←(対義語)→ アマチュア

指導者として(少なくとも気持ちの上では)

  • スペシャリスト(高度な専門知識とスキルを身につけている人)であり、プロフェッショナル(依頼や期待に応えることにコミットする人)でありたい。

どうか長い目で、見守ってください・・・♪

〜oto

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