5-6月の着物コーデ(暑さを乗り切る工夫)をご紹介します。

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簡易かつ、つたないレベルではございますが、サイトを閲覧くださるみなさまの楽しみ、着物や浴衣を着用される際の参考になれば幸いです♪

6月はいよいよ浴衣を着てもおかしくない季節♪

5月中はその暑さから

  • 早く着物から浴衣へ移行したい
  • 着物も夏着物、せめて単衣を着てしまいたい

と気がせくような5月。
5月は本来まだ袷を着なければならない季節。※1
でも私は単衣位着てもいいでしょう、という派です。
そして、肌着と襦袢は夏物(⇒といっても、この季節は麻の襦袢ではなく、半襦袢※2)にして、半襟を通常のものや柄物を縫いつけています。
汗ばむ季節は着物も洗えるものの方が気が楽ですね。綿麻素材なんかだったりしたらベストでは?!

※1: ご参考⇒着物の季節(仕立て)と生地の種類

※2: 肌着と襦袢が合体した『半襦袢』があり、この季節を乗り切るアイテムとしてみなさんにオススメしています。筒袖なのでカジュアルな着物の下にしか使えませんが(どうしてもなら、自分でうそつき袖をつけるなど)筒袖にかわいらしい/きれいなレースがついているのが常で、そんな軽いカジュアル感もこの季節にピッタリなような気がして、とても気に入っています。




さて、今回ご紹介するコーデはこちら
毎年この5月6月に愛用している便利な着物で、「紫陽花」柄の、洗える単衣の着物(東レのシルック)。
帯もセットであるのですが、素材がポリはやはり着にくい。(ポリ×ポリは着ずらさ倍増。)先日も着用したのですが、どうもパリパリと化繊の張りがしっくりこない。
はやくぴったりの帯を見つけたいのですが、手元になく、本当は白地の帯でご紹介できたらよかったのですが、今回は手持ちの中から、雨あがりの虹や紫陽花のいろとりどり咲き乱れる様を表現、ということで、こちらの名古屋帯でご紹介。
少しでも涼しさを演出しようと、帯揚げも帯締めもしない、結びは引き抜きで結んだ角出し(※3)にしました。塩瀬の帯なので硬くてちょっと結びずらかったですがボディへの着せ付けなので、なんとか?

ちなみに、着物と帯のコーディネートをする時の注意点というか、洒落るなら、帯の柄は花×花(しかも同じ種類・・)より、断然、かたつむり(根付や帯留もきっと素敵)とか、とにかく柄はかぶらない方がいいです!

※3:引き抜きで結ぶ角出しは、ほぼ手結びだけ(紐一本のみ使用。)で、帯締めを使わずに結べますので締め付け感がなく着心地が楽です。この結びの注意点としては、帯の裏地を見せてもOKな仕立ての帯でのみ結ぶことができる&柔らかい帯だととても楽に結べます。本来引き抜きの結びなら帯揚帯締めは必要ないですが、コーディネートとしてあえて使うのももちろんありです。もともと引き抜きの角出しは主に江戸時代に、昼夜帯で、カジュアルな装いで結ばれていたようです。なお、角出しには帯締めを使う結び方もあり、現代はこの帯締めを使う結び方の方が一般的な気がします。

上記のように、着付けで使う小物(紐や伊達締め)もなるべく少な目にしているのも工夫の一つです。
それから、私の場合、帯枕を着用する時はこの季節は「へちま」を使っています(へちま自体は体を洗う商品が売っているコーナーで購入しました。)
この工夫でどれだけ涼しさが違うかはわかりませんが、特に夏は脱いだ後に枕も濡れているので、多少違うのではないか?(枕が濡れるのも解消)と思っています。
ただ「へちま」自体が硬くて体に添う着付けができないので(背中のカーブにぴったりのへちまに出会えればいいですが)、まだそこが自分自身、ちょっとしっくりきていません。
帯板も夏用のプラスティックの穴がたくさん空いているタイプを使用しています(板が濡れるのがイヤで)

先月買ってしまった高級ランジェリー『Wafure』の肌JUBANは触り心地がしっとり冷たい感じがして浴衣での使用に最適では?と今年の夏の使用を楽しみにしています。









最後に半幅帯のことを少しご紹介して終わりたいと思います。(詳細/続きは7月のコーデでご紹介できればと思います☆)
夏帯前のこの季節、名古屋帯ではなく半幅帯の結びをアレンジして、いかにも浴衣の結び(たとえば文庫とか)でなく、お太鼓系や角出し系の結びにして楽しむのもオススメです。

そういいつつ写真の半幅は文庫結びで(上記名古屋帯で紹介したのと近い色味というだけで選出(クールカラーで涼しげ?))ご覧の通り柔らかい張りのないポリの帯ですが、ピンと立てた文庫結びで、若々しさ、清々しさを演出してみました。文庫も羽を下に垂らさずピンと張ると、甘さが消え、きりっとした印象になりますよね。
(自分が着る時は、この帯ではなく、もう少し落ち着いた織りの帯で、お太鼓か角出しっぽく結ぶ方がいいかな、と思っています。。)

着物の世界では季節を先取りするのが『粋』遅れるのは『野暮』と言われています。
あまり先取りしすぎるのもおかしいものですが、地球の気候の変化と折り合いをつけながら、上手に、少しでも快適に、楽しんでいきたいと思います♪
written by oto

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